5. shrink_to_fit

最終更新日時(UTC):
が更新

履歴 編集

function
<vector>

std::vector::shrink_to_fit(C++11)

void shrink_to_fit();           // (1) C++11
constexpr void shrink_to_fit(); // (1) C++20

概要

領域をコンテナのサイズまで切り詰める

要件

  • C++14 : 型Tが*thisに対してムーブ挿入可能であること

効果

  • capacity()をsize()に縮小させるというリクエストを行う。
    • 実装依存の最適化を許可するために、縮小するという動作は仕様上強制されない。
  • C++17 : この関数によってcapacity()が増えることはない。
  • C++17 : capacity()の縮小が起こる際に、メモリの再割り当てが発生する場合がある。その際、コンテナの要素に対する参照、ポインタ、およびイテレータとそれが指す要素への参照は無効となる。
  • C++14 : コピー挿入可能でない型Tのムーブコンストラクタによる例外を除き、例外が送出された場合この関数は何もしない。

戻り値

なし

計算量

  • C++14 : 最大で、要素数に対して線形時間

例

#include <iostream>
#include <vector>
#include <cassert>

int main()
{
  std::vector<int> v = {1, 2, 3};

  std::cout << v.capacity() << std::endl;

  // 要素削除 : capacityは減らない
  v.erase(v.begin());
  std::cout << v.capacity() << std::endl;

  // 領域を切り詰める
  v.shrink_to_fit();
  std::cout << v.capacity() << std::endl;
  assert(v.capacity() == v.size());
}

出力

3
3
2

バージョン

言語

  • C++11

処理系

参照