std::out_ptr_t(C++23)

namespace std {
  template<class Smart, class Pointer, class... Args>
  class out_ptr_t;
}

概要

2重ポインタT**(=Pointer*)引数経由で新規確保リソースへのポインタを返すレガシーC関数に対して、取得されたポインタ値をスマートポインタに格納するアダプタクラス。アダプタオブジェクトの生成には、std::out_ptr()ヘルパ関数を利用する。

C++標準スマートポインタstd::shared_ptrやstd::unique_ptrを始め、互換インタフェースをもつ任意のスマートポインタ型Smartを取り扱える。

プログラマはout_ptr_tクラステンプレートの特殊化を定義してもよい。このとき1つ以上のプログラム定義型に依存していれば、プライマリテンプレートにおける要件を満たす必要はない。

PointerはCpp17NullablePointer要件を満たすこと

Smartがshared_ptrの特殊化かつsizeof...(Args) == 0の場合、プログラムは不適格となる。（根拠説明はデストラクタを参照のこと。）