namespace std::pmr {
memory_resource* set_default_resource(memory_resource* r) noexcept;
}
概要
polymorphic_allocatorのコンストラクタ等で、memory_resourceが指定されない場合に利用されるデフォルトのmemory_resourceを設定する。
引数
r-- 設定するmemory_resourceのポインタ
効果
rがnullでなければ、デフォルトのmemory_resourceのポインタをrに設定する。
rがnullならば、デフォルトのmemory_resourceのポインタをnew_delete_resource()に設定する。
スレッドセーフ
この関数はスレッドセーフである。
この関数（set_default_resource()）の呼び出しと、後続のこの関数もしくはget_default_resource()の呼び出しは同期的に実行される。
すなわち、この関数自身とget_default_resource()の呼び出しはデータ競合を起こさない。
戻り値
以前に設定されていたデフォルトのmemory_resourceのポインタ。
例外
投げない。
備考
この関数は受け取るmemory_resourceの所有権を保持しない。
そのため、設定するmemory_resourceオブジェクトの寿命には注意する必要がある。
例
#include <iostream>
#include <memory_resource>
int main()
{
auto* mr = std::pmr::get_default_resource();
std::cout << std::boolalpha;
std::cout << (mr == std::pmr::new_delete_resource()) << std::endl;
//monotonic_buffer_resourceを設定
std::pmr::monotonic_buffer_resource mono_mr{};
auto* befor_mr = std::pmr::set_default_resource(&mono_mr);
std::cout << (mr == std::pmr::get_default_resource()) << std::endl;
std::cout << (mr == befor_mr) << std::endl;
}
出力
true
false
true
バージョン
言語
- C++17
処理系
- Clang: ??
- GCC: 9.1
- Visual C++: 2017 update 6