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customization point object
<ranges>

std::ranges::end(C++20)

namespace std::ranges {
  inline namespace /*unspecified*/ {
    inline constexpr /*unspecified*/ end = /*unspecified*/;
  }
}

概要

Rangeから最後尾要素の次を指すイテレータもしくは番兵を取得する関数オブジェクト。

効果

部分式Eの型をTtEを評価した値とする。 このとき、式ranges::begin(E)の効果は以下の通り。

  1. Eがrvalueかつenable_borrowed_range<remove_cv_t<T>>falseであれば、呼び出しは不適格
  2. Tが配列型であれば、t +extent_v<T>に等しい(expression‑equivalent)。ただし、要素数不明の配列か、remove_all_extents_t<T>不完全型であれば、呼び出しは不適格(診断不要)。
  3. decay-copy(t.end())が有効な式でその型がsentinel_for<iterator_t<T>>のモデルであれば、decay-copy(t.end())と等しい。
  4. Tがクラス型または列挙体であって、endADLで見つかり、decay-copy(end(t))が有効な式でその型がsentinel_for<iterator_t<T>>のモデルであれば、decay-copy(end(t))と等しい。

どれにも当てはまらないとき、呼び出しは不適格

戻り値

最後尾要素の次を指すイテレータもしくは番兵。

カスタマイゼーションポイント

3か4の条件を満たすようにする。例えば、ユーザー定義のフリー関数endを定義するか、ユーザー定義のクラスにメンバ関数endを持たせることでカスタマイズできる。

備考

ranges::end(E)が有効な式であるとき、ranges::end(E)の型Sranges::begin(E)の型Isentinel_for<S, I>のモデルである。

#include <iostream>
#include <vector>
#include <ranges>
#include <algorithm>

void print(int x)
{
  std::cout << x << " ";
}

int main()
{
  // コンテナ
  {
    std::vector<int> v = {1, 2, 3};

    decltype(v)::iterator first = std::ranges::begin(v);
    decltype(v)::iterator last = std::ranges::end(v);

    std::for_each(first, last, print);
  }
  std::cout << std::endl;

  // 組み込み配列
  {
    int ar[] = {4, 5, 6};

    int* first = std::ranges::begin(ar);
    int* last = std::ranges::end(ar);

    std::for_each(first, last, print);
  }
}

出力

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バージョン

言語

  • C++20

処理系

関連項目

参照