namespace std {
template <class T>
struct is_standard_layout;
template <class T>
inline constexpr bool is_standard_layout_v
= is_standard_layout<T>::value; // C++17
}
概要
型T
がスタンダードレイアウト型か調べる。
要件
型remove_all_extents<T>::type
は、完全型か、const
/volatile
修飾された(あるいはされていない)void
でなければならない。
効果
is_standard_layout
は、型T
がスタンダードレイアウト型であるならばtrue_type
から派生し、そうでなければfalse_type
から派生する。
スタンダードレイアウト型は、以下の全てを満たす型を指す:
- 非スタンダードレイアウト型の非静的メンバ変数もしくは参照を持たない
- 仮想関数を持たず、仮想基底クラスを持たない
- 非スタンダードレイアウト型の基底クラスを持たない
- 最派生クラスに非静的メンバ変数を持つ場合、基底クラスに非静的メンバ変数を持たない
- 最初の非静的メンバ変数と同じ基底クラスを持たない
備考
スタンダードレイアウト型とトリビアル型の、両方の条件を満たす型を「POD型」という。
この型分類は、C++11で行われたPOD型の細分化によって導入されたものである。
例
#include <type_traits>
struct X {
int n;
char c;
};
// 組み込み型は全てスタンダードレイアウト型
static_assert(
std::is_standard_layout<int>::value == true,
"int is standard-layout type");
// スタンダードレイアウト型のメンバ変数のみを
// 持つ型はスタンダードレイアウト型
static_assert(
std::is_standard_layout<X>::value == true,
"X is standard-layout type");
int main() {}
xxxxxxxxxx
#include <type_traits>
struct X {
int n;
char c;
};
// 組み込み型は全てスタンダードレイアウト型
static_assert(
std::is_standard_layout<int>::value == true,
"int is standard-layout type");
// スタンダードレイアウト型のメンバ変数のみを
// 持つ型はスタンダードレイアウト型
static_assert(
std::is_standard_layout<X>::value == true,
"X is standard-layout type");
int main() {}
出力
バージョン
言語
- C++11
処理系
- Clang: 3.0 ✅
- GCC: 4.5.4 ✅
- Visual C++: 2010 ✅, 2012 ✅, 2013 ✅, 2015 ✅
関連項目
参照
- POD再考
- LWG Issue 2015. Incorrect pre-conditions for some type traits
- C++11では要件が「型
T
は完全型であるか、const
/volatile
修飾された(あるいはされていない)void
か、要素数不明の配列型でなければならない。」だったが、これは間違いであるため、C++14で「型remove_all_extents<T>::type
は、完全型か、const
/volatile
修飾された(あるいはされていない)void
でなければならない。」に変更された。
- C++11では要件が「型
- P0006R0 Adopt Type Traits Variable Templates from Library Fundamentals TS for C++17