namespace std {
template <class T, class... Args>
struct is_trivially_constructible;
template <class T, class... Args>
inline constexpr bool is_trivially_constructible_v
= is_trivially_constructible<T, Args...>::value; // C++17
}
概要
型T
がトリビアルに構築可能か調べる。T( Args... )
の形式のコンストラクタ呼び出しがトリビアルに可能であるか。
要件
型T
および、Args...
の全ての型は、完全型であるか、const
/volatile
修飾された(あるいはされていない)void
か、要素数不明の配列型でなければならない。
効果
is_trivially_constructible
は、T( Args... )
の形式のコンストラクタ呼出しがトリビアルに可能であるならばtrue_type
から派生し、そうでなければfalse_type
から派生する。
「トリビアルに構築可能」とは、ユーザー定義されないコンストラクタを持っていることを意味する。
例
#include <type_traits>
#include <string>
struct X {
// トリビアルなコンストラクタを持っている
};
struct Y {
// 非トリビアルなコピーコンストラクタを持っている
Y(const Y&) {}
};
struct Z {
// 非トリビアルなコピーコンストラクタを持つ型を包含している
std::string s;
// Z型は非トリビアルなコピーコンストラクタを持つ
};
// 組み込み型は全てトリビアルに構築可能
static_assert(
std::is_trivially_constructible<int, const int&>::value == true,
"int is trivially constructible");
// トリビアルなコンストラクタを持っている型
static_assert(
std::is_trivially_constructible<X, const X&>::value == true,
"X is trivially constructible");
// 非トリビアルなコンストラクタを持っている型
static_assert(
std::is_trivially_constructible<Y, const Y&>::value == false,
"Y isn't trivially constructible");
// 非トリビアルなコンストラクタを持つ型を包含する型
static_assert(
std::is_trivially_constructible<Z, const Z&>::value == false,
"Z isn't trivially constructible");
int main() {}
出力
バージョン
言語
- C++11
処理系
- Clang: 3.0 ✅
- GCC: 5.0 ✅
- Visual C++: 2012 ✅, 2013 ✅, 2015 ✅
- 2012は、
is_constructible<T, Args...>
と同一の実装になっている。
- 2012は、