size_type count(const key_type& x) const; // (1)
template <class K>
size_type count(const K& x) const; // (2) C++14
概要
キー x を検索し、コンテナ内に見つかった要素の数を返す。map コンテナはキーの重複を許さないため、この関数は実際には要素が見つかったときに 1 を、そうでないときに 0 を返す。
- (1) : クラスのテンプレートパラメータ
key_type型のキーを受け取って、xと等価なキーを持つ要素の数を取得する。 - (2) :
key_typeと比較可能なK型のキーを受け取って、xと等価なキーを持つ要素の数を取得する。
戻り値
- (1) :
xと等価なキーの要素が見つかった場合は1、そうでない場合は0を返す。 - (2) :
key_compare型の関数オブジェクトをc、コンテナ内の各要素が持つキーをkとして、キーが等価か判定する式!c(k, x) && !c(x, k)がtrueとなる要素が見つかった場合は1、そうでない場合は0を返す。
計算量
log(size()) + count(x)
備考
- (2) : この関数がオーバーロード解決に参加する条件は、
find()メンバ関数の備考欄を参照 std::multimapクラスとの共通インタフェースを使用する必要がなければ、この関数の代わりにcontains()メンバ関数を使用することを推奨する
例
#include <iostream>
#include <map>
#include <string>
int main()
{
// (1)
{
std::map<std::string, int> m = {
{"Alice", 3},
{"Bob", 1},
{"Carol", 4}
};
std::size_t n = m.count("Bob");
if (n > 0) { // 見つかった
std::cout << "found" << std::endl;
}
}
// (2)
{
std::map<std::string, int, std::less<>> m = {
{"Alice", 3},
{"Bob", 1},
{"Carol", 4}
};
// std::lessのvoidに対する特殊化を使用することで、
// 文字列リテラルをcount()関数の引数として渡した際に、
// std::string型の一時オブジェクトが生成されない。
std::size_t n = m.count("Bob");
if (n > 0) { // 見つかった
std::cout << "found" << std::endl;
}
}
}
出力
found
found
関連項目
| 名前 | 説明 |
|---|---|
map::find |
指定したキーで要素を探す |
map::size |
要素数を取得する |
map::lower_bound |
与えられた値より小さくない最初の要素へのイテレータを返す |
map::upper_bound |
特定の値よりも大きい最初の要素へのイテレータを返す |