explicit geometric_distribution(double p = 0.5); // (1)
geometric_distribution() : geometric_distribution(0.5) {} // (1) C++20
explicit geometric_distribution(double p); // (2) C++20
explicit geometric_distribution(const param_type& parm); // (3)
概要
- (1) : デフォルトコンストラクタ
- C++17まで : 一度の事象が成功する確率
p
を受け取るコンストラクタ。 - C++20 : 一度の事象が成功する確率
p = 0.5
として(2)に委譲。
- C++17まで : 一度の事象が成功する確率
- (2) : 一度の事象が成功する確率
p
を受け取るコンストラクタ。 - (3) : パラメータオブジェクトを受け取るコンストラクタ。
param_type
は、このクラスの(1)のコンストラクタと同じオーバーロードを持ち、それらのコンストラクタのパラメータを保持している。このコンストラクタでは、param
オブジェクトが持っているパラメータを、このクラスのコンストラクタに転送する。
要件
- (2) :
p > 0.0 && p < 1.0
であること。(p == 0
だと無限ループになってしまうため)
例
#include <iostream>
#include <random>
int main()
{
std::random_device seed_gen;
std::default_random_engine engine(seed_gen());
// (2) パラメータを個別に指定する
{
// 確率0.5で成功する事象を、成功するまで試行する
std::geometric_distribution<> dist(0.5);
// 成功するまでに失敗した回数を取得
int result = dist(engine);
std::cout << result << std::endl;
}
// (3) パラメータを通して範囲指定する
{
using dist_type = std::geometric_distribution<>;
// 確率0.5で成功する事象を、成功するまで試行する
dist_type::param_type param(0.5);
dist_type dist(param);
// 成功するまでに失敗した回数を取得
int result = dist(engine);
std::cout << result << std::endl;
}
}
出力例
2
1
バージョン
言語
- C++11
処理系
- Clang: ??
- GCC: 4.7.2 ✅
- ICC: ??
- Visual C++: ??