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customization point object
<ranges>

std::ranges::data(C++20)

namespace std::ranges {
  inline namespace /*unspecified*/ {
    inline constexpr /*unspecified*/ data = /*unspecified*/;
  }
}

概要

範囲の要素が格納されたメモリ領域へのポインタを取得する関数オブジェクト。

効果

部分式Eの型をTtEを評価した値とする。このとき、式ranges::data(E)の効果は以下の通り。

  1. Eがrvalueかつenable_borrowed_range<remove_cv_t<T>>falseであれば、呼び出しは不適格。
  2. Tが配列型かつremove_all_extents_t<T>が不完全型であれば、呼び出しは不適格(診断不要)。
  3. decay-copy(t.data())が有効な式でその型がオブジェクトへのポインタであれば、decay-copy(t.data())と等しい。
  4. ranges::begin(t)が有効な式で、その型がcontiguous_iteratorのモデルであれば、to_address(ranges::begin(E))と等しい。

どれにも当てはまらないとき、呼び出しは不適格。

戻り値

範囲の要素が格納されたメモリ領域へのポインタ。

カスタマイゼーションポイント

3か4の条件を満たすようにする。例えば、ユーザー定義のクラスにメンバ関数dataを持たせるか、ranges::beginを通じてカスタマイズできる。

備考

ranges::data(E)が有効な式であるとき、その型はオブジェクトへのポインタである。

#include <vector>
#include <iostream>
#include <ranges>

void some_c_like_api_function(const int* arr, std::size_t arr_size)
{
  std::cout << "array size:" << arr_size << " at " << static_cast<const void*>(arr) << std::endl;
}

int main()
{
  int arr[4] = {};
  some_c_like_api_function(std::ranges::data(arr), std::ranges::size(arr));
  std::vector<int> v { 12 };
  some_c_like_api_function(std::ranges::data(v), std::ranges::size(v));
}

出力

false
false
true
false
false

バージョン

言語

  • C++20

処理系

関連項目

参照