最終更新日時(UTC):
が更新

履歴 編集

function
<syncstream>

std::basic_syncbuf::set_emit_on_sync(C++20)

void set_emit_on_sync(bool b) noexcept;

概要

現在の同期時排出ポリシーを変更する。ここで、同期時排出ポリシーとはsync()が呼ばれたときemit()を呼び出すかどうかを表す内部フラグであり、デフォルトではfalseである。
同期時排出ポリシーがfalse (デフォルト) のときは、あらゆるフラッシュがemit()の呼び出しまで延期され、true のときは、フラッシュが直ちに適用される。

効果

同期時排出ポリシーを、引数bの値に変更する。

戻り値

なし

例外

投げない

#include <syncstream>
#include <iostream>

int main()
{
  std::osyncstream bout{std::cout};
  bout << std::emit_on_flush; // std::emit_on_flush は rdbuf()->set_emit_on_sync(true)
                              // を呼び出す。
  bout << "Hello, World!";
  bout.flush(); // この例で、flush() は rdbuf()->pubsync() を呼び出し、これは rdbuf()->sync()
                // を呼び出す。ここで、同期時排出ポリシーは true に設定されているため、
                // ここで emit() が呼び出され、保留中の出力がラップされたストリームに転送される。
}

出力

Hello, World!

バージョン

言語

  • C++20

処理系

参照