std::chrono::is_clock(C++20)

namespace std::chrono {
  template <class T>
  struct is_clock;                                       // (1) C++20

  template <class T>
  inline constexpr bool is_clock_v = is_clock<T>::value; // (2) C++20
}

概要

is_clockは、クロック型かを判定する型特性である。

型TがClock要件を満たす場合はtrue_typeから派生し、そうでなければfalse_typeから派生する。

Clock要件を満たすには、以下が必要である：

有効であるべき式	戻り値型	操作の意味論
`C1::rep`	算術型もしくはそのように振る舞うクラス	`C1::duration`の値型
`C1::period`	`std::ratio`の特殊化	クロックの時間周期 (秒ベース)
`C1::duration`	`chrono::duration<C1::rep, C1::period>`	クロックの`duation`型
`C1::time_point`	`chrono::time_point<C1>`もしくは`chrono::time_point<C2, C1::duration>`	クロックの`time_point`型。`C1`と`C2`は同じエポックを参照する
`C1::is_steady`	`const bool`	`t1 <= t2`が常に真であり (注：時間が戻らない)、時間間隔が常に一定である場合に`true`、そうでなければ`false`
`C1::now()`	`C1::time_point`	現在の時間点を表す`time_point`オブジェクトを返す

ここで、以下のように定義する：

C1とC2 : クロックの種類
t1とt2 : C1::now()によって返される値。ここで、t1を返すnow()呼び出しはt2を返すnow()呼び出しよりも前に発生し、これらの呼び出しは両方ともC1::time_point::max()よりも前に発生するものとする (注: これは、C1がt1とt2の間でラップアラウンドしていないことを意味する)

is_clockは、以下を満たさない限り、Clock要件として適格ではない：

修飾された型Tが、T::period、T::duration、T::time_pointメンバ型を持っていること
式T::is_steadyが評価されないオペランドで使用された場合に妥当であること
式T::now()が評価されないオペランドで使用された場合に妥当であること

is_clockの特殊化を追加した場合のプログラムの動作は未定義である。

例

#include <chrono>

using namespace std::chrono;

int main()
{
  static_assert(is_clock_v<system_clock>);
  static_assert(is_clock_v<steady_clock>);
  static_assert(is_clock_v<high_resolution_clock>);
  static_assert(is_clock_v<utc_clock>);
  static_assert(is_clock_v<tai_clock>);
  static_assert(is_clock_v<gps_clock>);
  static_assert(is_clock_v<file_clock>);
}

std::chrono::is_clock(C++20)

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