template<class Duration>
local_time<common_type_t<Duration, seconds>>
to_local(const sys_time<Duration>& tp) const; // (1) C++20
概要
システム時間からローカル時間に変換する。
この関数は、UTCタイムゾーンをもつシステム時間から、指定されたタイムゾーンのローカル時間に変換する。
ローカル時間からシステム時間への変換では、サマータイムによってあいまいな時間や、存在しない時間が発生する可能性があるが、システム時間からローカル時間への変換ではそのような問題は発生しない。
戻り値
tp
と指定されたタイムゾーンに対応するローカル時間を返す。
例
#include <cassert>
#include <chrono>
namespace chrono = std::chrono;
using namespace std::chrono_literals;
int main()
{
auto now = chrono::system_clock::now();
chrono::local_time local_now{now.time_since_epoch()};
chrono::local_time local_jst_now = local_now + 9h;
// システム時間 (UTCタイムゾーン) を日本のローカル時間に変換する
const chrono::time_zone* jst = chrono::locate_zone("Asia/Tokyo");
chrono::local_time utc_to_jst = jst->to_local(now);
assert(chrono::floor<chrono::seconds>(utc_to_jst) == chrono::floor<chrono::seconds>(local_jst_now));
}
出力
バージョン
言語
- C++20
処理系
- Clang: 9.0 ❌
- GCC: 9.2 ❌
- Visual C++: 2019 Update 3 ❌