explicit messages_byname(const char* name, size_t refs = 0); // (1) C++98
explicit messages_byname(const string& name, size_t refs = 0); // (2) C++98
概要
名前で指定したロケールの、翻訳メッセージの取得ファセットオブジェクトを構築する。
- (1) : ロケール名を
const char*で受け取る - (2) : ロケール名を
stringで受け取る
効果
- (1) :
nameを名前としてlocale(const char*)で構築されるロケールの、messagesファセットと等価な仮想関数の意味論を持つよう構築する。refsは基底クラスのコンストラクタへ渡される - (2) :
messages_byname(name.c_str(), refs)と同じ効果を持つ
例外
nameが妥当なロケール名でない場合、もしくはヌルポインタである場合、std::runtime_errorを送出する。
備考
refsは、このファセットの参照カウントの初期値である。
refs == 0の場合、このファセットを保持するlocaleオブジェクトが破棄されるとき、ファセットも破棄されるrefs == 1の場合、localeオブジェクトの破棄によってファセットが破棄されることはない
妥当なロケール名は処理系定義である。"C"と、処理系のネイティブロケールを表す空文字列""は、すべての処理系でサポートされる。
例
メッセージカタログの形式と探索方法は処理系定義である。以下は、POSIXのcatgets形式のカタログを使用する処理系での例である。
日本語のメッセージのソースファイルja.msgを、
$set 1
1 こんにちは、世界!
POSIXのgencatコマンドでカタログファイルja.catへ変換したものが存在するとする。
gencat ja.cat ja.msg
#include <iostream>
#include <locale>
#include <string>
int main()
{
std::string name = "ja_JP.UTF-8";
// (1) ロケール名をconst char*で渡す
std::locale loc1{std::locale::classic(), new std::messages_byname<char>{"ja_JP.UTF-8"}};
// (2) ロケール名をstringで渡す
std::locale loc2{std::locale::classic(), new std::messages_byname<char>{name}};
for (const std::locale& loc : {loc1, loc2}) {
const auto& msgs = std::use_facet<std::messages<char>>(loc);
std::messages_base::catalog cat = msgs.open("./ja.cat", loc);
if (cat >= 0) {
std::cout << msgs.get(cat, 1, 1, "Hello, world!") << std::endl;
msgs.close(cat);
}
}
}
出力例
こんにちは、世界!
こんにちは、世界!
messages_bynameを使うと、グローバルロケールを変更することなく、メッセージのカテゴリだけを特定の名前のロケールのものに固定できる- カタログ名からカタログへの対応付けは処理系定義である。GNU gettextを使用する処理系では、
open()にドメイン名を渡すことで、ロケール名に対応するカタログが選択される - 妥当なロケール名は処理系定義である。指定した名前が妥当でない場合、コンストラクタは
std::runtime_errorを送出する
バージョン
言語
- C++98