namespace std {
namespace this_thread {
template <class Clock, class Duration>
void sleep_until(const chrono::time_point<Clock, Duration>& abs_time);
}}
概要
指定した絶対時刻を過ぎるまで現スレッドをブロックする。
テンプレートパラメータ制約
chrono::is_clock_v<Clock>
がtrue
であること (C++20)
効果
引数 abs_time
で指定した絶対時間を経過するまで現在のスレッド、すなわちこの関数を呼び出したスレッド自身をブロックする。指定した絶対時間 以上 の時刻になると、現スレッドのブロックが解除されて後続処理の実行が開始される。なお、タイマーの精度は処理系依存。
同期
特に他操作と同期しない。
例外
- C++11 :
Clock
がTrivialClock要件を満たしかつDuration
上の操作が例外送出しない限りは、この関数は例外送出しない。 - C++14 : 時計クラス、
time_point
クラス、duration
クラスの構築が例外を送出する場合、この関数はそれらの例外を送出する。
例
#include <thread>
#include <chrono>
int main()
{
auto abs_time = std::chrono::system_clock::now() + std::chrono::seconds(15);
//...
std::this_thread::sleep_until(abs_time);
return 0;
}
出力
バージョン
言語
- C++11
処理系
- Clang:
- GCC: 4.6.3 ✅, 4.7.0 ✅
- ICC:
- Visual C++: 2012 ✅, 2013 ✅, 2015 ✅