std::thread::native_handle(C++11)

native_handle_type native_handle();

概要

スレッドのハンドルを取得する

効果

この関数は、実装依存のスレッドのハンドルを返す。

• Unix系環境におけるlibstdc++とlibc++では、pthread_tを表す。
• Visual C++では、WindowsのスレッドハンドルHANDLEを表す。ただし、native_handle_typeはvoid*型の別名である。HANDLEもvoid*型の別名であり、別途<windows.h>または<wtypes.h>をインクルードするとHANDLE型が使用できる。

ハンドル型に対する操作は汎用的ではないため、環境依存のプログラミングが必要な場合に使用する。

戻り値

実装依存のスレッドハンドル

例

#include <thread>
#include <iostream>
#include <windows.h>

void func() {
  std::cout << "func" << std::endl;
}

int main() {
  std::thread t(func);
  SetThreadPriority(t.native_handle(), THREAD_PRIORITY_IDLE);
  t.join();
}

出力

func

バージョン

言語

• C++11

処理系

• Clang: ??
• GCC: ??
• ICC: ??
• Visual C++: 2012 ✅, 2013 ✅, 2015 ✅

参照