namespace std::chrono {
const tzdb_list& get_tzdb_list();
}
概要
タイムゾーンデータベースのリストを取得する。
この関数は、tzdb_list
クラスのシングルトンオブジェクトを生成・取得する。
効果
この関数に最初にアクセスした際に、タイムゾーンデータベースを初期化する。初期化時には、tzdb_list
クラスオブジェクトには要素としてtzdb
オブジェクトがひとつだけ保持される。
戻り値
タイムゾーンデータベースリストへの参照を返す。
例外
なんらかの理由によりtzdb_list
が妥当なtzdb
オブジェクトをひとつも保持できない場合、runtime_error
例外が送出される。
備考
- この関数は複数スレッドからの呼び出しに対して安全であり、初期化は一度だけ行われる
例
#include <iostream>
#include <chrono>
namespace chrono = std::chrono;
int main()
{
const chrono::tzdb& tzdb = chrono::get_tzdb_list().front();
const chrono::time_zone* tz = tzdb.locate_zone("Asia/Tokyo");
std::cout << tz->name() << std::endl;
}
出力例
Asia/Tokyo
バージョン
言語
- C++20
処理系
- Clang: 9.0 ❌
- GCC: 9.2 ❌
- Visual C++: 2019 Update 3 ❌