概要
書式フラグを取得・設定する。
効果
- (1) なし。
- (2) 書式フラグを引数
fmtfl
に設定する。
戻り値
- (1) 現在の書式フラグ
- (2) 設定される前の書式フラグ
備考
(2) の形式ではすべての書式フラグの設定を行ってしまうため、特定の書式フラグを変更するのにはあまり向かないが、書式フラグを一時的に変更した後に元に戻す際には便利である。
それ以外の用途では、一般的に setf
、unsetf
を使用したり、各種マニピュレータを使用する方が便利である。
例
#include <iostream>
int main()
{
std::cout << 100 << '\n';
// 16 進数に設定して出力
std::ios_base::fmtflags old1 = std::cout.flags();
std::cout.flags((old1 & ~std::ios_base::basefield) | std::ios_base::hex);
std::cout << 100 << '\n';
// 基数を元に戻して出力
std::cout.flags(old1);
std::cout << 100 << '\n';
// 16 進数に設定して出力(setf を使用)
std::ios_base::fmtflags old2 = std::cout.setf(std::ios_base::hex, std::ios_base::basefield);
std::cout << 100 << '\n';
// 基数を元に戻して出力
std::cout.flags(old2);
std::cout << 100 << '\n';
// 16 進数に設定して出力(マニピュレータを使用)
std::ios_base::fmtflags old3 = std::cout.flags();
std::cout << std::hex << 100 << '\n';
// 基数を元に戻して出力
std::cout.flags(old3);
std::cout << 100 << '\n';
}
出力
64
100
64
100
64
100
バージョン
言語
- C++98
処理系
- Clang: 3.0 ✅, 3.1 ✅, 3.2 ✅, 3.3 ✅, 3.4 ✅, 3.5.0 ✅, 3.6.0 ✅, 3.7.0 ✅, 3.8.0 ✅
- GCC: 4.3.6 ✅, 4.4.7 ✅, 4.5.4 ✅, 4.6.4 ✅, 4.7.3 ✅, 4.8.1 ✅, 4.8.2 ✅, 4.9.0 ✅, 4.9.1 ✅, 4.9.2 ✅, 5.1.0 ✅, 5.2.0 ✅, 6.0.0 ✅
- ICC: ??
- Visual C++: ??