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function template
<mutex>

std::lock(C++11)

namespace std {
  template <class L1, class L2, class... L3>
  void lock(L1&, L2&, L3&...);
}

概要

複数のミューテックスオブジェクトに対してlock操作を行う

要件

テンプレートパラメータの型がlock()unlock()try_lock()メンバ関数をサポートしていること

効果

各ミューテックスオブジェクトに対して、lock()try_lock()、あるいはunlock()メンバ関数を順次呼び出すことで、デッドロックを引き起こさずに全ミューテックスをロックする。

いずれかのlock()/try_lock()が例外を送出した場合、以降のlock()/try_lock()呼び出しを行わず、それより前にロック取得したミューテックスオブジェクトに対してunlock()メンバ関数を呼び出す。

戻り値

なし

#include <iostream>
#include <cassert>
#include <mutex>

int main()
{
  std::mutex mtx1;
  std::recursive_mutex mtx2;

  // 複数のミューテックスオブジェクトのロック取得を行う
  {
    std::lock(mtx1, mtx2);

    mtx1.unlock();
    mtx2.unlock();
  }

  // unique_lockに対してロック取得を行う
  {
    std::unique_lock<std::mutex> lk1(mtx1, std::defer_lock);
    std::unique_lock<std::recursive_mutex> lk2(mtx2, std::defer_lock);

    std::lock(lk1, lk2);
  }

  // 一部のlock()が失敗する場合
  {
    std::unique_lock<std::mutex> lk1(mtx1, std::defer_lock);
    std::unique_lock<std::recursive_mutex> lk2(mtx2, std::defer_lock);

    lk2.lock(); // ロック取得済みにしてlock()に渡す

    try {
      std::lock(lk1, lk2);
    }
    catch (std::system_error& e) {
      std::cout << e.what() << std::endl;
    }

    // lk2が失敗したので、std::lock()内でlk2より前にロック取得が
    // 成功した全てのミューテックスオブジェクトがunlock()される
    assert(!lk1.owns_lock());

    // lk2はロック取得済みで渡したので、ロック取得済み状態のまま
    assert(lk2.owns_lock());
  }
}

出力例

Resource deadlock avoided

Visual C++ 11.0, 12.0では、このコードは正常に動作せず、1件目のassertで動作を停止してしまう。unique_lock::lock()のバグのためである。

バージョン

言語

  • C++11

処理系

参照