void lock();
概要
ロックを取得する
効果
pm->lock();
※pm
はメンバ変数として保持している、ミューテックスオブジェクトへのポインタ
事後条件
owns_lock() == true
戻り値
なし
例外
この関数は、pm->lock()
関数内で投げられうるあらゆる例外を投げる可能性がある。
そのほかに、以下のerror conditionを持つsystem_error
例外オブジェクトを送出する可能性がある:
operation_not_permitted
:pm
がNULL
resource_deadlock_would_occur
:owns_lock() == true
の状態でこの関数が呼び出された
例
#include <iostream>
#include <thread>
#include <mutex>
class X {
std::mutex mtx_;
int value_ = 0;
public:
// メンバ変数value_への書き込みを排他的にする
void add_value(int value)
{
std::unique_lock<std::mutex> lk(mtx_, std::defer_lock);
lk.lock(); // ロックを取得する
value_ = value;
}
};
int main()
{
X x;
std::thread t1([&x]{ x.add_value(1); });
std::thread t2([&x]{ x.add_value(2); });
t1.join();
t2.join();
}
出力
バージョン
言語
- C++11
処理系
- Clang: ??
- GCC: 4.7.0 ✅
- ICC: ??
- Visual C++: 2012 ✅, 2013 ✅, 2015 ✅
- 2012, 2013は、例外の節で説明している
system_error
を投げる処理が実装されていない。
- 2012, 2013は、例外の節で説明している