namespace std {
template <class... Args>
void print(ostream& os,
format_string<Args...> fmt,
Args&&... args); // (1) C++23
}
概要
書式指定で出力する。
書式はstd::format()
関数のページを参照。
この関数は、std::printf()
関数ライクな書式指定で引数を文字列化して出力する。
- (1) : 指定した
ostream
に、書式指定で出力する
この関数は、末尾に改行コードが付かないことに注意。改行コードを自動で付けたい場合は、std::println()
関数を使用すること。
デフォルトの標準出力に出力したい場合は、<print>
ヘッダのstd::print()
関数を使用すること。
効果
-
(1) : 通常の文字列リテラルがUTF-8エンコーディングされている場合、以下と等価:
vprint_unicode(os, fmt.get(), make_format_args(std::forward<Args>(args)...));
- そうでなければ、以下と等価:
vprint_nonunicode(os, fmt.get(), make_format_args(std::forward<Args>(args)...));
備考
- LinuxやmacOSといった環境では、通常の
char
配列の文字列リテラルはUTF-8にエンコーディングされる - WindowsのVisual Studioにおいては、ソースコードと実行時文字集合をUTF-8にする
/utf-8
オプションを使用することで、通常のchar
配列の文字列リテラルがUTF-8にエンコーディングされる - 「通常の文字列リテラルがUTF-8エンコーディングされている場合」という仕様は、コードでは以下のように表現できる:
constexpr bool is_utf8() { const unsigned char micro[] = "\u00B5"; return sizeof(micro) == 3 && micro[0] == 0xC2 && micro[1] == 0xB5; } template <typename... Args> void print(string_view fmt, const Args&... args) { if (is_utf8()) vprint_unicode(fmt, make_format_args(args...)); else vprint_nonunicode(fmt, make_format_args(args...)); }
例
基本的な使い方
#include <iostream>
int main()
{
std::print(std::cout, "Hello {} World\n", 42); // 標準出力に出力
std::print(std::cerr, "Hello {} World\n", 42); // 標準エラーに出力
}
出力
Hello 42 World
Hello 42 World
実行時の書式文字列を使用する (C++26)
#include <iostream>
int main()
{
std::string fmt = "{}\n";
std::print(std::cout, std::runtime_format(fmt), "Hello");
}
出力
Hello
バージョン
言語
- C++23
処理系
- Clang: 19 ✅
- GCC: 14 ✅
- ICC: ??
- Visual C++: 2022 Update 7 ✅