namespace std {
template <class... Args>
void println(ostream& os,
format_string<Args...> fmt,
Args&&... args); // (1) C++23
void println(ostream& os); // (2) C++26
}
概要
書式指定で出力する。この関数は、出力の末尾に改行コードが自動で付加される。
書式はstd::format()
関数のページを参照。
この関数は、std::printf()
関数ライクな書式指定で引数を文字列化して出力する。
この関数は、末尾に改行コードが付くことに注意。改行コードが不要な場合は、std::print()
関数を使用すること。
デフォルトの標準出力に出力したい場合は、<print>
ヘッダのstd::println()
関数を使用すること。
効果
-
(1) : 以下と等価:
print(os, "{}\n", format(fmt, std::forward<Args>(args)...));
-
(2) : 以下と等価:
print(os, "\n");
例
基本的な使い方
#include <iostream>
int main()
{
std::println(std::cout, "Hello {} World", 42); // 標準出力に出力
std::println(std::cerr, "Hello {} World", 42); // 標準エラーに出力
}
出力
Hello 42 World
Hello 42 World
実行時の書式文字列を使用する (C++26)
#include <iostream>
int main()
{
std::string fmt = "{}";
std::println(std::cout, std::runtime_format(fmt), "Hello");
}
出力
Hello
改行コードを出力する (C++26)
#include <iostream>
int main()
{
std::print(std::cout, "abc");
std::println(std::cout, ); // 改行コードのみを出力する
std::print(std::cout, "{}", 123);
std::println(std::cout, );
}
出力
abc
123
バージョン
言語
- C++23
処理系
- Clang: 19 ✅
- GCC: 14 ✅
- ICC: ??
- Visual C++: 2022 Update 7 ✅