namespace std {
template <class... Args>
void println(format_string<Args...> fmt,
Args&&... args); // (1) C++23
void println(); // (2) C++26
template <class... Args>
void println(FILE* stream,
format_string<Args...> fmt,
Args&&... args); // (3) C++23
void println(FILE* stream); // (4) C++26
}
概要
書式指定で出力する。この関数は、出力の末尾に改行コードが自動で付加される。
書式はstd::format()
関数のページを参照。
この関数は、std::printf()
関数ライクな書式指定で引数を文字列化して出力する。
- (1) : 標準出力に、書式指定で出力する
- (2) : 標準出力に改行コードを出力する
- (3) : 指定された
FILE
に、書式指定で出力する - (4) : 指定された
FILE
に、改行コードを出力する
この関数は、末尾に改行コードが付くことに注意。改行コードが不要な場合は、std::print()
関数を使用すること。
std::ostream
から派生したクラスオブジェクトに対して出力したい場合は、<ostream>
ヘッダのstd::println()
関数を使用すること。
効果
-
(1) : 以下と等価:
println(stdout, fmt, std::forward<Args>(args)...);
-
(2) : 以下と等価:
println(stdout);
-
(3) : 以下と等価:
print(stream, "{}\n", format(fmt, std::forward<Args>(args)...));
-
(4) : 以下と等価:
print(stream, "\n");
例
基本的な使い方
#include <print>
int main()
{
std::println("Hello {} World", 42);
// 出力先を指定
std::println(stdout, "Hello {} World", 42); // 標準出力に出力
std::println(stderr, "Hello {} World", 42); // 標準エラーに出力
}
出力
Hello 42 World
Hello 42 World
Hello 42 World
モジュールをインポートする例
import std;
#include <cstdio>
int main()
{
std::println("Hello {} World", 42);
// stdout / stderrはマクロとして定義される。
// モジュールはマクロをエクスポートしないので、
// stdout / stderrを使用する場合は<cstdio>をインクルードする必要がある
std::println(stdout, "Hello {} World", 42);
}
出力
Hello 42 World
Hello 42 World
実行時の書式文字列を使用する (C++26)
#include <print>
int main()
{
std::string fmt = "{}";
std::println(std::runtime_format(fmt), "Hello");
}
出力
Hello
改行コードを出力する (C++26)
#include <print>
int main()
{
std::print("abc");
std::println(); // 改行コードのみを出力する
std::print("{}", 123);
std::println();
}
出力
abc
123
バージョン
言語
- C++23
処理系
- Clang: 19 ✅
- GCC: 14 ✅
- ICC: ??
- Visual C++: 2022 Update 7 ✅