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function
<random>

std::binomial_distribution::コンストラクタ(C++11)

explicit binomial_distribution(IntType t = 1, double p = 0.5); // (1)
binomial_distribution() : binomial_distribution(1) {}          // (1) C++20

explicit binomial_distribution(IntType t, double p = 0.5);     // (2) C++20

explicit binomial_distribution(const param_type& parm);        // (3)

概要

  • (1) : デフォルトコンストラクタ
    • C++17まで : 成功確率pおよび試行回数tを受け取るコンストラクタ。
    • C++20 : 成功確率p = 0.5、試行回数t = 1として(2)に委譲。
  • (2) : 成功確率pおよび試行回数tを受け取るコンストラクタ。
  • (3) : パラメータオブジェクトを受け取るコンストラクタ。param_typeは、このクラスの(1)のコンストラクタと同じオーバーロードを持ち、それらのコンストラクタのパラメータを保持している。このコンストラクタでは、paramオブジェクトが持っているパラメータを、このクラスのコンストラクタに転送する。

要件

  • (2) : p >= 0.0 && p <= 1.0かつt >= 0であること

#include <iostream>
#include <random>

int main()
{
  std::random_device seed_gen;
  std::default_random_engine engine(seed_gen());

  // パラメータを個別に指定する
  {
    // 確率0.5で成功する事象を、3回試行する
    std::binomial_distribution<> dist(3, 0.5);

    // 成功回数を取得
    int result = dist(engine);
    std::cout << result << std::endl;
  }

  // パラメータを通して範囲指定する
  {
    using dist_type = std::binomial_distribution<>;

    // 確率0.5で成功する事象を、3回試行する
    dist_type::param_type param(3, 0.5);
    dist_type dist(param);

    // 成功回数を取得
    int result = dist(engine);
    std::cout << result << std::endl;
  }
}

出力例

1
2

バージョン

言語

  • C++11

処理系

参照