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function
<regex>

std::regex_iterator::operator++(C++11)

regex_iterator& operator++();   // (1) 前置形式

regex_iterator operator++(int); // (2) 後置形式

概要

イテレータを次のマッチに進める

要件

シーケンスの終端を示すイテレータではない事。(シーケンス終端イテレータに対して呼び出した場合は未定義動作となる)

効果

  • (1) の形式(前置形式)は、以下のように振る舞う。
    • BidirectionalIterator 型のローカル変数 start を構築し、値 match[0].second で初期化する。
    • イテレータが長さゼロのマッチの場合(match[0].matched == true かつ match[0].first == match[0].second の場合)で、かつ、start == end の場合、*this をシーケンス終端イテレータにして *this を返す。
    • そうではなくて、イテレータが長さゼロのマッチの場合、regex_search(start, end, match, *pregex, flags | regex_constants::match_not_null | regex_constants::match_continuous) を呼び出す。
      もしマッチしたら(true が返されたら)、*this を返す。マッチしなかったら、start をインクリメントし、イテレータが長さゼロのマッチで無いかのように、以下の処理を続ける。
    • イテレータが長さゼロのマッチでない場合、flagsflags | regex_constants ::match_prev_avail に更新し、regex_search(start, end, match, *pregex, flags) を呼び出す。
      もしマッチしなかったら、*this をシーケンス終端イテレータにする。その後、*this を返す。
    • 上記のうち、regex_searchtrue を返した全てのケースでは、以下の補正が行われる。
      • match.prefix().first を直前の match[0].second に設定する。
      • 半開区間 [0, match.size()) の全てのインデックス i について、match[i].matchedtrue であれば、match.position(i)distance(begin, match[i].first) を返すように設定する。
  • (2) の形式(後置形式)は、以下のように振る舞う。

    regex_iterator tmp = *this;
    ++(*this);
    return tmp;
    

戻り値

  • (1) *this
  • (2) インクリメントを行う前の *this のコピー

備考

  • メンバ変数 beginendpregexflagsmatch はあくまでも説明用のプライベートメンバ変数であるため、注意すること。
  • 「効果」にあるように、match には検索後に補正が行われるため、regex_iterator を間接参照した結果は、regex_search を順に呼び出した結果とは異なる。
    また、これらの補正が実装でどのように行われるかについては、規格では規定されていない。
  • 「効果」では regex_search が呼ばれるものとして記載されているが、実際に regex_search が呼ばれるかどうかについては、規格では規定されていない。
    したがって、regex_search にユーザ定義の特殊化バージョンを提供しても、呼ばれないかもしれない。

#include <iostream>
#include <iterator>
#include <regex>
#include <string>

int main()
{
  std::regex re("a*|b*|c*");
  std::string s("aaabbbccc");

  for (std::sregex_iterator it(std::begin(s), std::end(s), re), end; it != end; ++it) {
    std::cout << "position = " << it->position() << ", length = " << it->length() << ", str = '" << it->str() << "', prefix = '" << it->prefix() << '```
* ++it[color ff0000]
* std::regex[link /reference/regex/basic_regex.md]
* position()[link /reference/regex/match_results/position.md]
* length()[link /reference/regex/match_results/length.md]
* str()[link /reference/regex/match_results/str.md]
* prefix()[link /reference/regex/match_results/prefix.md]

### 出力

注意:Clang & libc++ では正常に実行されない(終了しなくなってしまう)。また、GCC & libstdc++ の 4.9.1 までのバージョンでは、結果が正しくない。

バージョン

言語

  • C++11

処理系

備考

Clang & libc++ と GCC & libstdc++ の 4.9.1 までのバージョンには、長さ 0 の文字列にマッチした時の挙動に問題があるため、注意が必要。 (特に、Clang は長さ 0 の文字列にマッチするとそこから先に進まなくなってしまう。例を参照)

参照

名前 説明 対応バージョン
(constructor) コンストラクタ C++11
operator* 間接参照 C++11
operator-> メンバアクセス C++11
operator== 等値比較 C++11
' << std::endl;
}
}

* ++it[color ff0000]
* std::regex[link /reference/regex/basic_regex.md]
* position()[link /reference/regex/match_results/position.md]
* length()[link /reference/regex/match_results/length.md]
* str()[link /reference/regex/match_results/str.md]
* prefix()[link /reference/regex/match_results/prefix.md]

### 出力

注意:Clang & libc++ では正常に実行されない(終了しなくなってしまう)。また、GCC & libstdc++ の 4.9.1 までのバージョンでは、結果が正しくない。

バージョン

言語

  • C++11

処理系

備考

Clang & libc++ と GCC & libstdc++ の 4.9.1 までのバージョンには、長さ 0 の文字列にマッチした時の挙動に問題があるため、注意が必要。 (特に、Clang は長さ 0 の文字列にマッチするとそこから先に進まなくなってしまう。例を参照)

参照

名前 説明 対応バージョン
(constructor) コンストラクタ C++11
operator* 間接参照 C++11
operator-> メンバアクセス C++11
operator== 等値比較 C++11