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function template
<semaphore>

std::counting_semaphore::try_acquire_until(C++20)

template<class Clock, class Duration>
  bool try_acquire_until(const chrono::time_point<Clock, Duration>& abs_time);

概要

カウンティングセマフォのカウンタ値が0より大きくなるまで待機し、カウンタ値を1つ減算してからtrueを返す。 絶対時間で指定されるタイムアウトが発生した場合はfalseを返す。

説明のため、ここではカウンタ値をcounterと表記する。

効果

次のステップを繰り返す:

  • try_acquireを評価し、その結果がtrueならばtrueを返す。
  • counter0より大きくなる、または指定された絶対時間を過ぎるまで、*this上で関数呼び出しスレッドをブロッキングする。タイムアウトが発生した場合はfalseを返す。

戻り値

カウンタ値を減算できた場合はtrueを返す。タイムアウトが発生した場合はfalseを返す。

例外

この関数はタイムアウト関連の例外オブジェクト、もしくは以下のerror conditionを持つsystem_error例外オブジェクトを送出する可能性がある:

#include <chrono>
#include <iostream>
#include <semaphore>
#include <thread>

using Clock = std::chrono::system_clock;

int main()
{
  int shared_data = 0;
  std::counting_semaphore sem{0};

  std::thread t([&]{
    // 通知を待機し、共有データから読取り
    const auto tp = Clock::now() + std::chrono::seconds{5};
    if (sem.try_acquire_until(tp)) {
      std::cout << shared_data << std::endl;
    } else {
      std::cout << "(timed out)" << std::endl;
    }
  });

  // 共有データへ書込み、通知を行う
  shared_data = 42;
  sem.release();

  t.join();
}

出力例

42

バージョン

言語

  • C++20

処理系