# define LDBL_MIN_10_EXP implementation-defined
概要
$10$ の $n$ 乗が long double
の正の正規化数の最小値以上であるような最小の負の整数値 $n$ を表すマクロ。
以下の式で表される。
$$ \lceil\log_{10} LDBL\_MIN\rceil = \lceil\log_{10} b^{e_{\rm min} - 1}\rceil $$
ここで、$b$ は指数表現の基数(FLT_RADIX
)、$e_{\rm min}$ は指数の最小値(LDBL_MIN_EXP
)である。
$b$ や $e_{\rm min}$ については <cfloat>
のモデルも参照。
std::numeric_limits<long double>::min_exponent10
と等しい。
備考
- 規格で -37 以下であることが規定されている。
- 本マクロは
#if
プリプロセッサディレクティブに使用可能な定数式である。 LDBL_MIN_10_EXP
は Long DouBLe MINimum base-10 EXPonent(minimum:最小値、base-10:10を底とした、exponent:指数)に由来する。
例
#include <iostream>
#include <cfloat>
#include <cmath>
int main()
{
std::cout << LDBL_MIN_10_EXP << '\n';
// 以下の式と等価
std::cout << std::ceil(std::log10(LDBL_MIN)) << '\n';
// 以下の式とも等価
std::cout << std::ceil(std::log10(std::pow((long double)FLT_RADIX, LDBL_MIN_EXP - 1))) << '\n';
}
出力例
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