char_type fill() const; // (1)
char_type fill(char_type fillch); // (2)
概要
埋め文字を取得・設定する。
効果
- (1) -
- (2) 書式化出力の際に、設定されたフィールド幅にするために使用される埋め文字を、引数
fillch
に設定する。
戻り値
- (1) 書式化出力の際に、設定されたフィールド幅にするために使用される埋め文字。
- (2) 設定される前の埋め文字。
備考
- 設定後に戻す必要が無いような場合には、本関数よりマニピュレータ(
setfill()
)を使用した方が便利だろう。 - 埋め文字が使用される位置は、出力されるデータの型、
ios_base::adjustfield
の設定に依存する。
ios_base::adjustfield
がios_base::left
、および、ios_base::right
の場合には、型によらずそれぞれ値の右側、および、左側に出力される。
ios_base::adjustfield
がios_base::internal
の場合、ほとんどの型ではios_base::right
の場合と同様、値の左側に出力されるが、数値型の場合、符号・あるいは基数表示と数値の間に出力される。
例
#include <iostream>
#include <iomanip>
int main()
{
char fillch = std::cout.fill('0');
std::cout.width(5);
std::cout << 10 << '\n';
std::cout.fill(fillch);
// マニピュレータを使った例
std::cout << std::setfill('*') << std::setw(10) << 10 << '\n';
}
出力
00010
********10
バージョン
言語
- C++98