# define offsetof(type, member) see-below
概要
このマクロ関数は、構造体型 type
のメンバ member
へのオフセット値をバイト数で返す。
この構造体の先頭から member
へのバイト数が、size_t
型の符号なし整数値で返される。
C++ での構造体の機能的拡張のため、offsetof
の利用は、C++11以降はスタンダードレイアウトのクラス型に制限され、C++11より以前はC の構造体のコンセプトに対応する POD のクラス型に制限される(但し、public
な非仮想メンバ関数のみを持ち、コンストラクタ及びデストラクタを持たない非派生クラスも POD である)。
スタンダードレイアウトではないクラス型においてのoffsetof
の利用は条件付きのサポートとなる(C++17より以前は未定義)。
パラメータ
type
:member
を有効なメンバ指示子とするクラス型member
: クラスtype
のメンバ指示子
戻り値
type
中の member
へのオフセット値を示す size_t
型の値
例
#include <cstdio>
#include <cstddef>
struct mystruct {
char singlechar;
char arraymember[10];
char anotherchar;
};
int main ()
{
std::printf("offsetof(mystruct,singlechar) is %zu\n", offsetof(mystruct,singlechar));
std::printf("offsetof(mystruct,arraymember) is %zu\n", offsetof(mystruct,arraymember));
std::printf("offsetof(mystruct,anotherchar) is %zu\n", offsetof(mystruct,anotherchar));
}
出力
offsetof(mystruct,singlechar) is 0
offsetof(mystruct,arraymember) is 1
offsetof(mystruct,anotherchar) is 11