std::filesystem::path::lexically_proximate(C++17)

path lexically_proximate(const path& base) const;

概要

文字列レベルで相対パスに変換する。

この関数は、*thisが保持するパス文字列を、パスbaseからの相対パスに変換する。lexically_relative()メンバ関数と違い、相対パスの解決に失敗した場合に、空のパスの代わりに*thisのパスが返る。

ファイルシステムを介した相対パスへの変換を行う場合は、std::filesystem::proximate()関数を使用すること。

戻り値

lexically_relative(base)の結果が空のパスでなければそれを返し、空のパスが返された場合は*thisを返す。

備考

この関数は、*thisとbaseのどちらに対してもパスの正規化を行わない。必要であれば、どちらか、もしくは両方にlexically_normal()メンバ関数を適用すること

例

#include <cassert>
#include <filesystem>

namespace fs = std::filesystem;

int main()
{
  assert(fs::path("/a/d").lexically_proximate("/a/b/c") == "../../d");
  assert(fs::path("/a/b/c").lexically_proximate("/a/d") == "../b/c");
  assert(fs::path("a/b/c").lexically_proximate("a") == "b/c");
  assert(fs::path("a/b/c").lexically_proximate("a/b/c/x/y") == "../..");
  assert(fs::path("a/b/c").lexically_proximate("a/b/c") == ".");
  assert(fs::path("a/b").lexically_proximate("c/d") == "../../a/b");

  // 相対パスの解決ができなかった場合
  assert(fs::path("d").lexically_proximate("/a/b/c") == "d");
}

std::filesystem::path::lexically_proximate(C++17)

概要

戻り値

備考

例

出力

バージョン

言語

処理系