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function
<map>

std::map::コンストラクタ

map();                                                 // (1) C++14 から

explicit map(const Compare& comp,
             const Allocator& alloc = Allocator());    // (2) C++14 から

explicit map(const Compare& comp = Compare(),
             const Allocator& alloc = Allocator());    // (1) + (2) C++11 まで

explicit map(const Allocator& alloc);                  // (3) C++11 から

template <class InputIterator>
map(InputIterator first,
    InputIterator last,
    const Compare& comp = Compare(),
    const Allocator& alloc = Allocator());             // (4)

template <class InputIterator>
map(InputIterator first,
    InputIterator last,
    const Allocator& alloc);                           // (5) C++14 から

map(const map& x);                                     // (6)

map(const map& x, const Allocator& alloc);             // (7) C++11 から

map(map&& y);                                          // (8) C++11 から

map(map&& y, const Allocator& alloc);                  // (9) C++11 から

map(initializer_list<value_type> init,
    const Compare& comp = Compare(),
    const Allocator& alloc = Allocator());             // (10) C++11 から

map(initializer_list<value_type> init,
    const Allocator& alloc);                           // (11) C++14 から

概要

map オブジェクトの構築

効果

  • (1) デフォルトコンストラクタ。空の map オブジェクトを構築する。map(Compare()) と同等。(C++14 から)
  • (2) 比較オブジェクト comp、およびアロケータ alloc で空の map オブジェクトを構築する。(C++14 から)
  • (1) + (2) デフォルトコンストラクタ。比較オブジェクト comp、およびアロケータ alloc で空の map オブジェクトを構築する。(C++11 まで)
  • (3) アロケータ alloc で空の map オブジェクトを構築する。
  • (4) イテレータ範囲コンストラクタ。比較オブジェクト comp、アロケータ alloc 、および範囲 [first, last) の要素で map オブジェクトを構築する。
  • (5) イテレータ範囲コンストラクタ。アロケータ alloc 、および範囲 [first, last) の要素で map オブジェクトを構築する。(C++14 から)
  • (6) コピーコンストラクタ。x の要素のコピーで map オブジェクトを構築する。アロケータは std::allocator_traits<allocator_type>::select_on_container_copy_construction(x.get_allocator()) の呼び出しによって取得する。
  • (7) アロケータ alloc を指定したコピーコンストラクタ。x の要素のコピーで map オブジェクトを構築する。
  • (8) ムーブコンストラクタ。y の要素をムーブすることで map オブジェクトを構築する。アロケータは y に属しているアロケータをムーブして取得する。(C++11 から)
  • (9) アロケータ alloc を指定したムーブコンストラクタ。y の要素をムーブすることで map オブジェクトを構築する。(C++11 から)
  • (10) 比較オブジェクト comp、アロケータ alloc 、および初期化リスト init の要素で map オブジェクトを構築する。map(init.begin(), init.end(), comp, alloc) と同等。(C++11 から)
  • (11) アロケータ alloc 、および初期化リスト init の要素で map オブジェクトを構築する。map(init, Compare(), alloc) と同等。(C++14 から)

計算量

  • (1)、(2)、(3) 定数時間
  • (4)、(5) N = distance(first, last) とすると、範囲 [first, last) が比較オブジェクト comp によって既にソート済みである場合は N に比例、そうでなければ N log N に比例
  • (6)、(7) x.size() に対して線形時間
  • (8) 定数時間
  • (9) 定数時間。但し、alloc == y.get_allocator() でなければ y.size() に対して線形時間。
  • (10)、(11) init.size() に対して線形時間。

備考

  • C++14 では、デフォルトコンストラクタを (1) + (2) の形式から (1) の形式に分離して残りを (2) の形式(comp のデフォルト引数を削除)にした。 これは、デフォルトコンストラクタに explicit が付いていると、

    std::map<int, char> m = {};
    

    のようなコード(C++11 から導入された、コピーリスト初期化によるデフォルトコンストラクタ呼び出し)がエラーになってしまうためである。

  • C++14 では、(5) に形式が新たに追加された。 これは、イテレータ範囲 [first, last) のみを引数にとるアロケータ使用構築(uses-allocator construction)に失敗してしまうためである。 具体的には、C++11 では以下のようなコードがエラーになってしまう。

    #include <list>
    #include <map>
    #include <scoped_allocator>
    #include <iterator>
    #include <utility>
    #include <memory>
    
    int main()
    {
      using mii = std::map<int, int>;
      std::list<mii, std::scoped_allocator_adaptor<std::allocator<mii>>> ls;
      std::pair<const int, int> a[] = { { 1, 2 }, { 3, 4 }, { 5, 6 } };
      ls.emplace_back(std::begin(a), std::end(a));
    }
    

    なお、C++14 では同様の理由で (11) の形式も新たに追加されているが、こちらは存在しなくてもエラーとはならない。
    map(init, alloc) の形式の構築では、(11) の形式が無い場合でも (10) の形式を用いて init から一時 map が構築され、alloc と共に (9) の形式に引き渡される)

#include <iostream>
#include <map>
#include <utility>

int main()
{
  std::pair<const int,char> values[] = { std::make_pair(1,'a'), std::make_pair(2,'b'), std::make_pair(2,'b') };
  std::map<int,char> m1(values, values + 3);
  std::map<int,char> m2(c1);

  std::cout << "Size of c1: " << m1.size() << std::endl;
  std::cout << "Size of c2: " << m2.size() << std::endl;
}

出力

Size of c1: 2
Size of c2: 2

処理系

関連項目

名前 説明
operator= 代入演算子
insert 要素を挿入する

参照