locale_type imbue(locale_type loc);
概要
ロケールを設定する。
効果
*this
に保持されている traits_type
型のオブジェクト traits_inst
に対して、traits_inst.imbue(loc)
を呼び出し、その結果を返す。
本設定後、*this
はいかなる文字列にもマッチしない。(つまり、デフォルト初期化された状態と同様)
戻り値
現在設定されているロケール
備考
traits_inst
はデフォルト初期化されたオブジェクトである。- 効果に記載されている通り、本メンバ関数呼び出し後、
*this
はいかなる文字列にもマッチしない。
従って、*this
を使用するためには、operator=
かassign
を用いて正規表現を代入しなければならない。 locale_type
は、ロケールに関する型であり、traits_type::locale_type
の別名である。traits_type
は、クラステンプレートbasic_regex
の 2 番目のテンプレート引数で、デフォルトではregex_traits<char_type>
である。
その場合、locale_type
はlocale
である。
例
#include <iostream>
#include <locale>
#include <regex>
int main()
{
const char s[] = " abc ";
std::regex re("\\w+");
std::cout << std::boolalpha;
std::cout << std::regex_search(s, re) << std::endl;
auto loc = re.imbue(std::locale::classic());
std::cout << std::regex_search(s, re) << std::endl;
re = "\\w+";
std::cout << std::regex_search(s, re) << std::endl;
}
出力
true
false
true
バージョン
言語
- C++11
処理系
- Clang: 3.0 ✅, 3.1 ✅, 3.2 ✅, 3.3 ✅, 3.4 ✅, 3.5 ✅, 3.6 ✅
- GCC: 4.9.0 ✅, 4.9.1 ✅, 4.9.2 ✅, 5.0.0 ✅
- ICC: ??
- Visual C++: ??
備考
GCC(libstdc++) では、本メンバ関数を呼び出しても *this
は元の正規表現を保持したままとなってしまっている。