namespace std {
template <class T, class U>
struct is_nothrow_swappable_with;
template <class T, class U>
inline constexpr bool is_nothrow_swappable_with_v
= std::is_nothrow_swappable_with<T, U>::value;
}
概要
型T
とU
の値が、swap関数によって入れ替え可能であり、その際に例外を投げないかどうかを調べる。
要件
型T
とU
が、完全型であること。もしくはconst
/volatile
修飾された(あるいはされていない)void
か、要素数不明の配列型であること。
効果
型T
とU
の間でstd::swappable_with
要件を満たしており、2つのswap関数が共に例外を投げない場合はtrue_type
から派生し、そうでなければfalse_type
から派生する。
型T
とU
は参照でなければswapできないのでT
とU
が参照でない場合、結果はfalse
となる。
備考
このメタ関数はT
とU
についてのswap関数の直接のコンテキストの妥当性(そのシグネチャで有効なswapがあるかどうか)のみをチェックする。そのため、結果がtrue
となったとしてもswap関数の呼び出しができることは保証されない(その他の要因によりコンパイルエラーが発生する可能性がある)。
また同様に、結果がtrue
となっても見つかったswap関数がswap動作をするかどうかも保証しない。
例
#include <type_traits>
#include <iostream>
struct spurious_swappable {};
void swap(spurious_swappable&, int&) noexcept {}
void swap(int&, spurious_swappable&) {}
int main()
{
std::cout << std::boolalpha;
std::cout << std::is_nothrow_swappable_with<int&, int&>::value << std::endl;
//参照でなければならない
std::cout << std::is_nothrow_swappable_with<int, int>::value << std::endl;
//spurious_swappableは見かけ上はintとswap可能だが、片方のswap関数にnoexceptが無いためnothrow_swappable_withはfalseとなる
std::cout << std::is_swappable_with<spurious_swappable&, int&>::value << std::endl;
std::cout << std::is_nothrow_swappable_with<spurious_swappable&, int&>::value << std::endl;
}
出力
true
false
true
false
バージョン
言語
- C++17
処理系
- Clang: ??
- GCC: ??
- Visual C++: 2015 update3 ✅, 2017 ✅
- 2015 update3では、インテリセンスで表示されないが変数テンプレート共々定義されており利用可能である