pointer allocate(size_type n); // (1) C++17 まで
[[nodiscard]] constexpr pointer allocate(size_type n); // (1) C++20 から
pointer allocate(size_type n,
allocator<void>::const_pointer hint); // (2) C++17 から非推奨、C++20 から削除
概要
メモリを確保する。
戻り値
適切にアライメント配置されたn * sizeof(T)
サイズのストレージの配列の、最初の要素へのポインタを返す。
ストレージは、::operator new(std::size_t)
の呼び出しによって取得される。
この関数の呼び出し頻度やヒントの扱いは未規定。
例外
ストレージからのメモリ確保に失敗した場合、bad_alloc
例外を送出する。
備考
コンテナのメンバ関数でこの関数を使用する場合には、隣接要素のアドレスをヒントとして渡すのが適している。
非推奨の詳細
ヒントパラメータは、アロケータ実装者に使われなかったため、非推奨となった。
例
#include <memory>
int main()
{
std::allocator<int> alloc;
// 10要素のint領域を確保する
std::size_t n = 10;
int* p = alloc.allocate(n);
// 確保したメモリを解放する
alloc.deallocate(p, n);
}
出力